店舗の宣伝目的だけでなく、イベントの案内や神社、観光案内所の看板代わりとして、また交通安全の注意喚起など、実に幅広く様々な目的で、のぼり旗は活用されています。
その使い勝手の広さから、好きな形にカットできたりサイズにも大きな物から小さい物まで、どのような目的でのぼり旗を使うかによって選べる選択肢も多くなっています。
一般的なのぼりのサイズは色を出すための発色作業時に布に熱を加える処理が必要なため布が多少小さくなる場合がありますが横幅600ミリ、縦幅1800ミリが基本となっています。店舗の外に設置するためにオーダーメードで作成する場合にはこの大きさを基準にすると良いでしょう。
のぼりはその他にも様々なサイズのものが販売されており通路が狭い屋内通路等設置場所が狭い場合には横幅450ミリ縦幅1800ミリのものなどもよく使用されいます。卓上に設置できる大きさものは新商品の宣伝目的で製作され、イベント会場などでよく使われいる大きさです。
設置場所や使用の用途によって使いやすいよう適切な大きさがありますので迷った場合には専門店などで相談してみてはいかがでしょうか。
のぼりのサイズは一般的に普及しているものが多く使われていますがこの大きさでなければならないという決まりはありません。しかしながら基本的な大きさと異なるタイプのものを作る場合にはつるすためのポールや注水台もその大きさに合ったものを見つける必要があります。
一般的なもの以外には横幅900ミリ縦幅4000ミリの大型のものも市販されています。縦方向が少し短めのものもあり、 横幅450ミリ縦幅1400ミリや横幅600ミリ縦幅1600ミリなどもあります。
のぼりを製作する場合には使用目的にあったものを製作するようにしましょう。遠くから見てほしい場合にはそれなりの大きさが必要になりますので注意してください。
江戸時代にはすで存在していた!?こいのぼりの成り立ち
5月5日は子供の日です。
端午の節句や菖蒲の節句とも呼ばれ、日本では男の子の日とも言われるように男の子の成長をお祝いする行事でもあります。この日には家の中に兜や金太郎人形などの「五月人形」、外には「こいのぼり」を飾ります。
家の外にこいのぼりが飾られていると立派だなと足を止める人もいるでしょうが、そのこいのぼりは江戸時代には誕生していました。そもそも端午の節句は中国から伝わった行事ですが、その中国の伝承では「鯉は滝を登り龍になる」と言われています。
鯉は池でも沼でも比較的どこでも生きられる生命力の強い魚で、そこから「鯉(子供)は、逆流に逆らい滝を登って(困難に立ち向かい)、竜になる(成長する)」という立身出世の意味合いが込められています。
また、日本の風習に江戸時代の武家では、男児が生まれた家では家紋が描かれた幟を立ててお祝いをしていました。それが庶民にも広まると図柄は子供の幸せを願うものになり、「願いが天に昇り通じるよう」にと変化していきます。このように日本独自ののぼりから発展したのが現在のこいのぼりです。